「自社の中堅社員が伸び悩んでいる」「研修を導入したいがどうすればいいか分からない」など、中堅社員の育成に関してお悩みの方も多いのではないのでしょうか? 
会社の中核を担う人材である中堅社員を育成するうえで、抑えておくべきポイント、研修方法をしっかり考えておく必要があります。

中堅社員育成

中堅社員の特徴

中堅社員に明確な定義はありませんが、一般的に入社して3〜4年目以降かつ役職のない社員を中堅社員と呼びます。
また中途入社の場合は社会人としての経験があるため、入社してすぐに中堅社員とされる場合もあります。新人とは違い業務を推進していくことも増える年代であり、後輩への正しい教育をしていく役割を担っています。

その他の特徴に以下のようなものがあります。

専門スキルを持っている

中堅社員は業務に関する高いスキルを持っているという特徴があります。
営業、人事、制作職などの専門分野や知識を持っており、事業を推進していく事が求められ始める年代です。

問題解決能力が高い

中堅社員は実務経験が豊富で、仕事上の様々なケースに直面する機会も多いことから、問題解決能力が高いという特徴があります。
仕事を進めるための段取りや上司・取引先との交渉力を業務で学んできたため、突発的な事象にも落ち着いて対処できる様になります。

管理職と部下の間に立ち、若手を指導するポジションである

中堅社員は現場の部下達と管理職の間に立ち、事業部の現状を的確に把握し上司に報告したり、部下への支持を適切に伝える役割があります。
管理職と現場を結ぶパイプ役としての役割が、中堅社員には求められます。

中堅社員の人材育成における課題点

会社を引っ張っていく人材として様々な特徴がある中堅社員ですが、中堅社員の人材育成の課題点として以下のような課題があります。

  • 中堅を指導できる人材が不足している
  • 業務が専業化してしまう
  • キャリアプランが不明確でモチベーション低下に繋がる

中堅を指導できる人材が不足している

新人若手社員はまだ社会人としての経験が少ないゆえ、指導できる人材は社内に多くいます。
しかし専門スキルがあり問題解決力もある中堅社員は、会社の中枢になりえる人材です。そのため指導は上層部が行うことが考えられ、上層部は母数も少なく教育に時間を割けないケースがあります。

会社に在籍している期間が長い分、自身のキャリア目標となりうる人材が少なくなってくるため、中堅社員の人材育成が上手くいかないケースが発生します。

業務が専業化してしまう

中堅社員は高い業務スキルを持っている反面、仕事に没頭するあまり”その人にしかできない仕事”が多くなってきます。そのため部署移動や他部署とのコミュニケーションが少なくなり、結果的に視野が狭くなってしまうというデメリットがあります。
高い専門スキルを持つ人材は会社としても必要ですが、マネジメントスキルが養われにくいという欠点も考えられます。

キャリアプランが不明確でモチベーション低下に繋がる

在籍して3~4年たつと、自身の今後のキャリアを真剣に考えることが多くなります。しかし会社でのキャリア展望がはっきりしていなかったり、ロールモデルとなる社員が在籍していないと、キャリアプランが定まらず結果的にモチベーションが下がってしまう事があります。

能力面だけでなくステップアップ方法を明確にしない限り、パフォーマンスの低下や退職という結果につながる可能性もあります。

中堅社員課題

中堅社員研修の目的

いざ中堅社員研修を導入しようと思っていても、その目的が明確でないと導入が進みません。中堅社員研修の目的は、
「若手社員の育成方法を学ぶ」「リーダーシップを学ぶ」「キャリアプランを明確にする」という主に3つが挙げられます。

中堅社員研修の目的①:若手社員の育成方法を学ぶ

中堅社員研修の目的は、中堅社員が若手社員の育成方法を学ぶことで、自身が先輩であるということを自覚する事にあります。
中堅社員は会社に在籍している期間も長く、後輩や部下も多くなってきます。会社をけん引していく立場であるからこそ、後輩や部下の相談に乗る、指導するという経験を積むことが求められます。
部下への指導を通しマネジメントスキルも向上するため、自身のキャリアも開けてくるというメリットもあります。

中堅社員研修の目的②:リーダーシップを学ぶ

今後中堅社員が成長していくことで事業やプロジェクトを先導していく立場になることがあります。中堅社員研修のリーダーシップ研修を通し、周りをまとめたり先導していく力を養うことが目的になります。
他部署や部下とのコミュニケーション、社内調整力を高める効果も期待できます。

中堅社員研修の目的③:キャリアプランを明確にする

中堅社員研修を通し、自身のキャリアプランを明確にすることが出来ます。
・現在の仕事が今後どう役に立つのか?
・キャリアアップする上でどんな道筋があるか?
・そのために今何が必要なのか?

といった内容を研修を通して明確にしていきましょう。

中堅社員の人材育成におけるポイント

中堅社員を育成する際のポイントは、中堅社員に自身の立場を自覚してもらい、今後のキャリアプランを提示してあげることです。以下では意識しておくべき点も併せて解説します。

中堅社員の人材育成におけるポイント①:部下をつけることで中堅社員の立場を自覚させる

中堅社員人材は、”自身が会社の中核を担う立場である”という自覚をさせることが重要です。
そのためには座学や研修だけでなく、実際に後輩や部下をつけることで、自身の役割を認識させることがポイントです。

もし部署の人員が少なく後輩がいないといった場合は、メンターのような形で他部署の後輩をつける方法も有効になります。
後輩をつけることで自然に意識転換が行われ、リーダーシップが育まれるというメリットもあります。

中堅社員の人材育成におけるポイント②:キャリアプランを提案する

キャリアに対する不安を持っている中堅社員には、キャリアプランを会社側から提案することも意識するべきポイントです。

その際は会社の希望を押し付けるのではなく、本人と積極的にコミュニケーションを取ることで適性や展望を擦り合わせながらキャリアプランを提示しましょう。

中堅社員 育成

キャリア別中堅社員研修の種類

中堅社員が歩むキャリアは、大別すると専門職と管理職に分かれます。以下ではそれぞれのキャリア別にどんな研修があるか解説します。

専門職(実務研修、キャリアデザイン研修)

「専門スキルを今より高めていきたい」という専門職としてのキャリアを希望する際は、実務研修とキャリアデザイン研修が有効です。

キャリアデザイン研修とは、会社が求めるスキルや役割を認識してもらうことで、今後のキャリア設計を考えてもらう研修プログラムです。

社員自身がやりたいこと、本人の強み、会社での役割を基にアクションを考えていくため、モチベーションを高める効果も期待できます。

管理職(リーダーシップ研修、オーナーシップ研修)

「マネジメントスキルを高めて管理職になりたい」というキャリアを希望する際は、リーダーシップ研修とオーナーシップ研修が有効です。

リーダーシップ研修では、チームを導く人材としてのコミュニケーション方法、マネジメント方法を学ぶことができ、リーダーとしての役割を自覚することが出来る効果があります。

オーナーシップ研修は、「当事者意識」を促進するための研修プログラムです。自分の仕事だけでなく、会社全体の課題解決方法やチームメンバーとの関係構築を学ぶことで、仕事におけるすべてを「自分事」として捉えるマインドを養成できます。

まとめ:中堅社員育成の重要性と研修方法について

中堅社員を正しく成長させることで業績向上に大きく影響を与えることが可能です。

その分中堅社員が果たすべき役割や抱える不満は多く、一つ一つ解決していくことが重要になります。
様々な中途社員研修を通し、チームをまとめる力を養うことを心がけましょう。

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投稿者プロフィール

中西平多
中西平多
中西平多 フリーライター
静岡県出身のフリーライター。これまでにWeb業界、広告業界、ゲーム業界にて営業・コンテンツ企画・メディア編集を行い、2022年より「採用ヒーロー」のコラム執筆を開始。得意ジャンルは就職/転職/人事などのキャリア系